
「コルク抜きなんてもってねーから、家でワインは無理だわぁ」
あなたもまさろうと同じような経験はおありでしょうか?
まさろうもワインにハマりたてのころ、家でワインを飲んでみたいものの、ワイングラスもなければワインオープナーも持ってませんでした。
お店に行けばプロのソムリエや店員さんにうまいことやってもらえますが、やはり自宅で気軽にワインを飲んでみたいもの。
とはいえ、ワインの開け方はもちろんグラスの注ぎ方に持ち方にと、いろいろマナーとかルールとかありそうで面倒そうだなぁなんて思ってました。
そんなワイン初心者だったまさろうもいまや、良さげなワインを見つけては買いあさり自宅でワイン三昧の日々。
気付けばボルドーのメドック格付けシャトー、グラーヴ格付けシャトーはほぼ全て飲み、サン・テミリオンの格付けシャトーは有名どころはだいたい飲む立派な(?)ワインラバーとなりました・汗
そんなまさろうがワインからもらった大きな感動を、読者であるあなたに伝えたいと願い弊ブログを立ち上げました。
あなたがその道のプロ、またはワインに精通した方であるならこの記事は読んでも時間の無駄になる可能性があるので割愛してくださって結構です。 もし時間が許すのであれば、まさろうが今まで飲んできたワイン日記を、あなた好みのワインでも飲みながら寛いだ気分で楽しんで頂ければ幸いです
間違いだらけのワインの飲み方
きっとこの記事にたどりついたあなたは「ワインを家で飲んでみたいなぁ」と、ぽっと心に浮かんだんじゃないんですか?
大丈夫です、そしておめでとうございます!
今日からあなたも自宅でワインを堪能できるワインラバーとしてデビューが決定しました。
それではいいですか?まず最初に言っておくことがあります。
マナーもルールもどうでもいいです!
なぜなら、
家で飲むのに一体誰に気を遣うんですか!?
そもそも家飲みするのに一本何万円、何十万円もするワインなんて開けませんよね?
もしあなたの経験値が少ないのにも関わらず、一本何万円、何十万円もする超高級ワインを最初から家で開けようと思っているなら悪いことはいいません、ちょっといいワインバーかレストランに持ち込むことを強くおすすめします!
経験値が少ない状態で高級ワインを開けるならプロに任せるべき、あなたの経験値が上がってから家で開けるようにしましょう。
最初は デイリーワイン 、3000円以内くらいで購入できるワインで経験値を上げてから高級なワインを試すべき。
例えていうなら、自動車運転免許を取りたての初心者ドライバーが、いきなり高級なスポーツカーに挑戦するようなものです。
まずは、最悪ぶつけてもOKな中古車(3000円以内で購入できるワインが中古車という意味ではありません)で練習をしてから徐々にステップアップです!
そして、あなたがすでにワインバーやレストランで何度かワインを飲む機会があるのなら、また、これからそういったお店でワインを頂く機会があるのなら、プロのソムリエの仕草や所作を目で盗んで真似てみるといいでしょう。
かくいうまさろうも、誰かに習ったわけでもなく、ソムリエのやってる所作を見て、なんとんくでやって、なんとなくできてます。

1.どうやって開けるの?
最近はスクリューキャップで栓をしているワインが増えてきているかとは思いますが、やはりコルクで栓をしているワインはまだまだ多いです。
ちなみに、コルクのワイン=高級、スクリューキャップのワイン=安物、という図式はいまの時代は成り立ちません。
確かにひと昔前はスクリューキャップでいい品質のワインを見ることはすくなかったですし、ボルドーの格付けシャトーやブルゴーニュの銘醸ワインはスクリューキャップではありません。
しかしながら、昨今新世界(ざっくりフランス、イタリア、スペイン、ドイツのワインの祖国以外の国)以外の国はもちろん、ワインの祖国であるフランスやイタリアなどでもスクリューキャップで素晴らしいワインは造られております。
尚、ワインの開栓の仕方はこちらアサヒビールのサイトがとてもわかりやすく参考になると思います。
アサヒワインコム 「ワインの開け方(1) コルク栓」
とにかく、やってみなければ始まらない!ということで、まずは見よう見まねでやってみましょう。
最初は失敗はつきもの、まさろうも何度も失敗してますし、ワインにハマって10年近く経ち1000本以上自分で開けてる今でも余裕で失敗してます・汗
ちなみに、こういう簡単に開けれるワインオープナーはたくさん出ておりますが、まさろう的にはおすすめしません。
とはいえ、こういうのめちゃくちゃ楽です!デイリーワインなどで、さくっと開けたいときはめちゃくちゃ重宝するのが腹立ちます・汗
なぜおすすめしないか?
だって面白くないでしょ!
どうせワインを楽しむなら、一流のソムリエになった気持ちで、ソムリエナイフを使って抜栓したほうが楽しいじゃないですか。
というわけで、ソムリエナイフを購入しちゃいましょう!
こういうので十分です。というか、機能的にはこれで十分です。
あなたの経験値が上がったら、ラギオールとかライヨール、アスロなどのプロのソムリエが使うソムリエナイフを買えばいいと思います。
確かに、高級なソムリエナイフはデザインもおしゃれでめちゃくちゃ格好いいですが、それはあなたの経験値が上がってからでも遅くありません。
ちなみにコルクが抜けたらボトルの口をナプキンかティッシュなどでしっかり拭いましょう。
コルクの破片や澱などの残留物質がボトルの口についてることがあり、ワインを注いだときにグラスに入ると味が損ないますからね。

2.グラスの注ぎ方は?
「ワイングラスを持っていないんだけど、どーやって注げばいいねん。」
大丈夫、安心してください。
コップで飲めばいいんです。
ワインを飲むのにワイングラスで飲まなければいけない法律なんてありません。
でも、コップで飲むよりワイングラスで飲んだ方が美味しいです。
もし余裕があれば是非ワイングラスを買っちゃいましょう!その方が間違いなくワインを楽しめます。
初めてワイングラスを買うなら、このリーデルのグラス一択です。
ワイングラスはボルドータイプ、ブルゴーニュタイプ、白ワイン用にスパークリングワイン用などいろいろなタイプのグラスがありますが、まずはこれを買っておけばどんなワインにも対応できます。
まずはこのグラスに慣れて、いろいろなワインを飲むようになってから、ワインのタイプによってグラスを使い分ければいいかと思います。
なにより値段も程よく使い勝手もバツグン!つまり、コスパ最高です!
※まさろうはコスパがいいという言葉は正直嫌いです。品質を考慮せず、安い=コスパいい、という軽い感じが苦手なのです。なんて偉そうな事をいいながらまさろうもよく使います・汗
まさろうの経験的に、いきなり高いワイングラスを買うのはおすすめしません。
普段使いではなく、飾ったりコレクションで購入するというのなら止めはしませんが、普通に使うつもりなら悪いことはいいません、やめておきましょう。
なぜなら間違いなく割れます。
いいグラスを買って割ったときのショックは計り知れません。
まさろうも高級なもの安価なもの問わず、数々のグラスを天に召してきました・泣

さて、グラスの注ぎ方ってどうすればいいんだろ?ボトルのどこを持って注げばいいの?グラスのどのくらい入れるがベスト?白と赤で違いあるの?!スパークリングは?!
と、いろいろ考えてしまうかもしれませんが、全て杞憂です。
普通にグラスに注いで飲めばいいんです。
よく、ソムリエはボトルのお尻の部分を片手でもってサーヴすると思いますが、そんなの素人の我々が簡単にできるわけありません。
もちろんチャレンジするのはいいことだと思いますが、慣れないうちは必ず失敗します。※かくいうまさろうも何度も失敗して無残にもこぼしたりグラスに当てたりと、それは悲惨なものです・汗
一つだけ気をつけておくべきことは、グラスは必ずテーブルの上に置いて動かさないこと。
これはお店で飲むときにも言えることですが、ソムリエや店員さんが注ぎに来ると思わずグラスを差し出してワインを注いでもらおうと思うかもしれませんが、これはだめです。
実際のテーブルマナー的にもNGですし、そもそもワイングラスは繊細なのでテーブルに置いておいたほうが無難です。
グラスとボトルが当たって割れたら危ないですからね。
ワイングラスは普通に持って、置いたまま普通に注げばいいんですよ。
グラスの持ち方はこんな感じでステム(グラスの脚)を持つやり方

また、こんな感じでボウルを持つやり方と二通りがあります。

どちらが正解?
どちらも正解です。
あなたの好きなように持ちましょう。
ここは宮中晩餐会ではありませんのでどこを持つのがマナーとか関係ありません。
ちなみに、日本ではステム(グラスの脚)を持つのがマナーと言われているようですが、欧米の社交界などではボウルを持つのが一般的と言われております。
もしあなたが社交界などのパーティで、名だたる世界のVIPと共にワインを饗される事があれば、そこは日本人らしく右にならえで回りの仕草に合わせてグラスを持てばいいと思います。
ちなみにまさろうはステムを持った方が恰好いいのと、ワインの温度が不必要にあがるのが嫌なのでいつもステムを持ってます。

3.ワインの飲み方は?
「グラスにワインを注いだぞ!さぁ頂きまーす!ごっくん!」と、これでは面白くありません。
もちろん飲み方は人それぞれ、注いでいきなりゴクリと口の中へ放り込むのが絶対ダメだとは思いませんが、それではワインを100%楽しめてるとはいえません。
というのもワインは、
香りを楽しむのが50%
味わいを楽しむのが50%
です。
他にも料理とのマリアージュを楽しむとか、味の変化を楽しむとか、温度を変えて楽しむとか、まぁいろいろありますけどざっくり香りと味わいの両方を楽しむべきです。
と、いうわけでワインをグラスに注いだらまず香りを楽しみましょう!
スワリングという言葉を聞いたことがあるかとは思いますが、スワリングをして香りを立たせてその香りを感じ取ってみてください。
スワリングとはワイングラスのボウル(いわゆる液体を入れるまるっこい所)でワインをくるくる転がして香りを引き出すことですね。
スワリングの方法は地球の自転に合わせて左回しがいいとか、右回しが社交界のマナーとか、諸説様々あるかと思いますが、まさろうの経験的にどちらも変わりません。
ひとによって利き手も違うと思いますので、あなたのやりやすいようにやればいいと思います。
要はグラスの中に入ってる液体をくるくる躍らせて空気と液体を触れさせればいいんです。
グラスにワインを注いですぐと、スワリングしてから嗅ぐ香りはぜんぜん違います。
安価なワインでもぜんぜん違うので試してみてください。
そう、ただくるくる回せばいいんですよ。
そしていろいろな香りを自分なりに観察「甘い果実味はカシスかなぁ?」とか「なんだかバラみたいな香りがするぞ~」とか「ウィスキーみたいな樽の香りだなぁ」なんて感じで嗅ぎ取ってみてください。
時間が経てばまたどんどん変化していくので楽しみは倍増です!

そして香りを楽しんだあとはお待ちかねの味見の出番です。
この時も特に難しいことは考える必要がありませんが、ゴクゴク飲めるくらい大量の量を口の中へ投入、また、口に含んだ瞬間一瞬でゴクリと飲み込んでしまうのはもったいないです。
一口、ゴクリと飲み干せるくらいの量を口に中に放り込んで
ゆっくり口の中で転がす
ことをオススメします。
口の中に含んで10秒くらいですかね?ゆっくり口の中で転がして、くちゅくちゅとうがいするような感じ(汚い表現ですんません・汗)で、舌や口の中にワインを充分に染みわたらせます。
そこで、赤ワインなら甘味、酸味、苦味(タンニン)の三つの要素、白ワインなら甘味と酸味の二つの要素を感じてみて下さい。
「すっぱみが強くて、甘味は弱い、タンニンはちくちくするなぁ」みたいな感じです。
この3つ、ないし2つのバランスがワインの美味しさの決め手となります。
そして、ゴクリと飲み干したあと、余韻を楽しんでみてください。
ワインが他の飲み物と大きく違う点はこの余韻にあるかと思います。
日本の食文化からすると、ごはんと飲み物は常にセットで飲食するのが多いかと思いますが、ワインを楽しむ場合はこの感覚と少し切り離して考えた方がいいです。
というのも、ワインの本場フランス料理は、料理もワインを余韻を楽しむように食するのがマナーと言われております。
つまり、料理もお酒も、口に入ってる時に別のものを口に運ばないという事なんですね。
ワインを飲んでしばらくしてから料理を口に入れ、料理を食べきってからワインを口に入れる、そんな感じです。
こういう文化によってワインが造られている以上、その余韻を楽しまなければもったいないです。
そして、この余韻を楽しむことがワインを120%楽しむことに繋がります。
※先程の香り50%と味わい50%、残り余韻の20%を足して120%ですね・汗
うーん、面倒くさい!どんぶり飯をかっこみながらビールで流し込め!みたいな日本式とは違う文化なので致し方ありません。
というわけで、ワインは余韻を楽しむようにしましょう。
いわゆる高級なワイン程、この余韻によって新たな感動を運んでくるというもの! デイリーワインレベルではそこまで大きな感動を呼ぶ余韻はありませんけどね。
もちろんみんなでワイワインや、女子会ワインとして気の合う仲間とワインを楽しむ時はそこまで気にする必要はなし!会話をつまみに楽しく飲むのがベストです。

4.お代わりの入れ方は?
あとは普通に楽しめばOKですが、ワインのお代わりの入れ方でひとつアドバイス!
ビールや焼酎を飲んでいる時、グラスの中にまだ残っている状態で継ぎ足ししていくことも多いかとは思いますが、ワインに関しては
グラスが空になってから注ぐ
ことをオススメします。
というのも、ワインは生き物であり、時間の経過や温度が上がることで変化し続けます。
つまり、継ぎ足してしまうと、残っていたワインとの変化を楽しめない!ということになってしまうのです。
グラスに注がれたワインを一度飲み干してから新たに継ぎ足せば、継ぎ足す前と後の違いを楽しめます。
もちろん、絶対に飲み切ってから注がないとダメということではありません。
しかし、まさろう的おすすめとして、一人ワインとしてワインと向き合って飲む時や、大切なパートナーと記念日ワインとしてゆっくりそのワインと語らう時など、飲み切ってから新たに注ぐ方式で楽しんでみてはいかがでしょう?

5.余ったらどうする?
ワインを開けて飲み始めたものの、その日で飲みきってしまえば問題ありませんが、ワインが残ってしまった場合どうするかというのはちょっとした問題です。
まさろう的にもできれば一日で飲み切らず、一日おいてからワインの変化を楽しむことを推奨しますが、保管のことも考えておかないとちと面倒なことになりかねます。
そこで役立つのがこれ!
ワインショップなどでみかけることもあるかとは思いますが、ボトルの中の空気を抜いて一時的に保管するのに便利なグッズです。
まさろうもこれを使ってシュポシュポ空気を抜いてセラーでお休みさせます。
いろいろなタイプのワインストッパー(空気を抜いて栓をしておく製品)がありますが、まさろう的にはこれ一択です。
過去、お洒落なヤツとかいろいろ試しましたけど、結局空気を抜けるかどうかが一番大事!
小さくて見た目がいいやつはたいていまともに空気が抜けません・汗
そして、空気を抜くまでの時間がめちゃくちゃ掛かります・汗
こういう大きいポンプ?でシュポシュポ抜くタイプなら簡単に、そして短時間で確実に空気が抜けます。
多少、力がいりますのでその点は気を付けておいた方がいいかも?
もっとも、自転車タイヤ用の空気入れみたいな力はいらないのでご安心を。
ワインセラーがあれば、そのまま空気を抜いて栓をしたボトルを入れておけるかとは思いますが、もしワインセラーがなければ冷蔵庫にワインを立てておけるスペースを用意しておく必要があります。
室温が20度を上回らなければ、直射日光が当たらない冷暗所に保管でも大丈夫です。

間違いだらけのワインの飲み方まとめ
1.ソムリエの真似をして開けろ!恰好よくできたらモテるかも!?
2.グラスは宙に浮かさず置いて注げ!ステムを持つもボウルを持つも気分しだい!
3.ガブガブ飲むな!香りを楽しみながら一口ずつゆっくり味わいながら飲め!
4.お代わりはグラスを飲み切ってから注ぐべし!ワインの変化を楽しめ!
5.余ったらシュポシュポ空気を抜いて冷蔵庫へ!室温が涼しければ冷暗所でOK!
これで今日からあなたも家飲みが自由自在にできるワインラバーです。
間違いだらけのワイン選びでも書きましたが、家で気軽に飲むのに礼儀作法やマナーなど堅苦しいだけ。
余計なことに気を使ってばかりでは美味しいワインも味気ないものになってしまいますからね。
ワインは飲み物です。
ビールを飲むの作法あります?
ウィスキーを飲むのにマナーあります?
ちなみにこれはあくまでも家で気軽にワインを楽しむ方法であって、いわゆる高級なレストラン等では一切通用しないテクニック(?)です。
何事も経験、何度もやってれば慣れてきます。
なにはともあれまず
ワインを飲んでみましょう!
あなたの世界はそこから開きます!
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。